【昭和レトロ】ゲームウォッチ フラッグマン

ゲーム&ウオッチ「フラッグマン(Flagman)」

概要

ゲーム&ウオッチ「フラッグマン(Flagman)」は、任天堂が1980年に発売した携帯型液晶ゲームのひとつで、同社初期のゲーム&ウオッチシリーズの中でも記憶力を試す珍しいゲームです。プレイヤーは表示された数字や旗の順番を覚えて正確に再現するという内容で、反射神経だけでなく集中力や記憶力が問われるユニークなタイトルとなっています。

本作は、シンプルながらも飽きのこないゲーム性と、持ち運びしやすいコンパクトな筐体で、多くの子どもたちやゲームファンに親しまれました。


発売日と当時の定価

  • 発売日:1980年6月5日(昭和55年6月5日)

  • 当時の定価:5,800円(税込)


仕様の詳細

項目 内容
型番 FL-02
シリーズ名 ゲーム&ウオッチ「フラッグマン」
カテゴリ ゲームA・ゲームBの2モード搭載
表示方式 モノクロ液晶(セグメント方式)
音声 単音電子音(ビープ音)
電源 LR43ボタン電池2個(またはSR43)
サイズ 約67mm × 112mm × 18mm
重量 約100g(電池含まず)
材質 プラスチック製筐体(金属調パネル)

ゲーム内容と遊び方

「フラッグマン」は、最大で4つの数字(1~4)が画面上のキャラクターによって順番に示され、それをプレイヤーが正確に記憶し、同じ順番でボタンを押して再現するというものです。

  • ゲームA:画面上に出された順番をそのまま真似する記憶力ゲーム。ステージが進むにつれて順番が長くなっていき、より記憶力が試されます。

  • ゲームB:よりスピードと集中力が求められる難易度の高いモード。

記号や数字が増えるほど難易度が増し、何度も挑戦して記録を更新する楽しさが魅力です。


フラッグマンについて

  • 「フラッグマン」はFL-01「ボール」に続く、2作目のゲーム&ウオッチです。

  • キャラクターが持っている旗は、海軍の通信方式である「手旗信号」を模しており、プレイヤーに数字を知らせる演出として使われています。

  • 現在の「記憶力トレーニング」や「脳トレ」ゲームの先駆けともいえる存在で、現代でもそのゲーム性は高く評価されています。

  • 任天堂の宮本茂氏も、初期のゲーム&ウオッチの企画に関わっていたとされており、シンプルな中に工夫を凝らしたゲームデザインが光ります。

  • 海外でも人気があり、「Flagman」という名で展開され、北米市場でも一定の評価を受けました。


まとめ

ゲーム&ウオッチ「フラッグマン」は、1980年という黎明期に登場した携帯ゲームの名作で、単純ながらも奥深いゲーム性が今なお評価されています。記憶力を試す遊びは子どもから大人まで幅広く楽しめ、携帯型ゲームの基礎を築いた歴史的な一作といえるでしょう。