ゲーム&ウオッチ「ジャッジ(JUDGE)」
ゲーム&ウオッチ「ジャッジ(JUDGE)」は、1980年10月4日に任天堂から発売された、同シリーズの第5弾となる携帯型液晶ゲーム機です。本作は、ゲーム&ウオッチ初の対戦型ゲームとして登場し、シンプルながらも奥深いゲーム性で多くのファンを魅了しました。
発売日と当時の定価
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発売日:1980年10月4日
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当時の定価:5,800円(税別)
仕様詳細
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型番:IP-05
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シリーズ:SILVER(シルバー)シリーズ
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本体カラー:前期販売品は緑、後期販売品は紫の2種類
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電源:ボタン型電池(SR43 × 2)
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画面:モノクロ液晶(LCD)
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操作ボタン:プレイヤー1用・2用それぞれに2ボタン(左右)+スタートボタン
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サウンド:モノラル電子音(ビープ音)
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プレイ人数:1人または2人(対戦モード)
ゲーム内容は、画面上部に表示される数字をプレイヤーが見て、相手よりも早く正しいタイミングで反応し、打ち合いのような動作をするというシンプルな反射神経ゲームです。
当時の話・マメ知識・雑学
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対戦型ゲームの先駆け:「ジャッジ」は、任天堂が初めて導入した2人同時対戦機能を備えたモデルであり、後のゲーム機の「対戦型」の流れを先取りした存在といえます。
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カラーのバリエーション:本機は「SILVERシリーズ」の第5弾として登場しており、ゲーム&ウオッチの初期ラインナップに位置づけられます。
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希少価値:「ジャッジ」にはピンク版とグリーン版が存在し、特にピンク版は流通数が少なく、コレクター市場で非常に高値で取引されることがあります。
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ゲーム性の特徴:数字の早押しというゲーム性は単純でありながら奥深く、反射神経と戦略性の両方が求められます。
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人気の背景:ゲーム&ウオッチは、当時の通勤・通学中の暇つぶしや子どもたちのおもちゃとして人気が爆発。「ジャッジ」はその中でも異色の存在で、1台で友達と一緒に遊べる点が大きなセールスポイントでした。
総評
ゲーム&ウオッチ「ジャッジ」は、シンプルながら対戦型ゲームの先駆けとなった歴史的意義のある作品です。2人対戦が可能という仕様は、当時の携帯型ゲーム機としては非常に革新的で、任天堂の先見性を象徴するプロダクトといえるでしょう。現在でもレトロゲームファンやコレクターの間で根強い人気を誇っています。