ゲーム&ウオッチ『バーミン』
ゲーム&ウオッチ『バーミン』(Vermin)は、1980年に任天堂が発売した携帯型液晶ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」シリーズの第3作目です。シンプルながら中毒性の高いゲーム性で、多くのプレイヤーを魅了しました。
概要
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発売日:1980年7月10日
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定価:5,800円
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型番:MT-03
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シリーズ:シルバーシリーズ
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販売台数:50万台以上
『バーミン』は、ゲーム&ウオッチの初期ラインナップの一つであり、シルバーシリーズに属します。当時の携帯型ゲーム機としては画期的な存在で、任天堂の携帯ゲーム市場への足掛かりとなりました。
仕様詳細
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本体サイズ:95mm × 63mm × 11.5mm
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重量:約51g(電池含む)
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ディスプレイサイズ:42mm × 28mm
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電源:ボタン電池(LR43またはSR43)2個
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バッテリー寿命:約6ヶ月(LR43使用時)
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操作ボタン:左・右移動ボタン、ゲームA/B選択ボタン、時計表示ボタン、ACL(リセット)ボタン
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動作温度範囲:10℃〜40℃
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時計機能:デジタル時計付き(アラーム機能なし)
本体はコンパクトで軽量な設計となっており、持ち運びに便利です。また、ゲームをプレイしない時は時計として使用できるため、実用性も兼ね備えています。
ゲーム内容
プレイヤーは、左右にハンマーを持ったキャラクターを操作し、地面から出てくるモグラを叩いて庭を守ります。モグラが地面に出てきた際にタイミングよくハンマーを振ることで、モグラを撃退できます。モグラを見逃すとミスとなり、3回ミスするとゲームオーバーです。
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ゲームA:4つの穴からモグラが出現
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ゲームB:5つの穴からモグラが出現し、難易度が上昇
ゲームはシンプルながら、反射神経と集中力が試される内容となっており、繰り返しプレイしたくなる魅力があります。
知識
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海外での名称:北米では「The Exterminator」、ドイツでは「Maulwurfs-Jagd(モグラ狩り)」として販売されました。
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再登場:『バーミン』は、後に『ゲーム&ウオッチ ギャラリー2』や『ゲーム&ウオッチ:ゼルダの伝説』などでリメイクされ、現代のプレイヤーにも親しまれています。
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他作品への影響:『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは、Mr.ゲーム&ウオッチの下スマッシュ攻撃として『バーミン』のハンマーが再現されています。